美容ライターが教える、正しい美肌のつくり方

美容ライターRADAがたどり着いた美肌をつくり、キープするための情報を発信していきます。

年齢を重ねると肌が敏感になる!? 100均化粧品を年齢肌にオススメしない理由

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年齢を重ねると、いろいろと反応が鈍くなってきます。例えばパソコン作業をしていて、ふと壁掛け時計を見ると、「針が見えない…」なんてことが出てきます。これはピントを合わせる機能の衰えなのですが、同じようなことが身体中で起こっています。

そして肌にも…。

でも、「若いころは平気だった化粧品を使うとかゆくなった」なんてことはありませんか?

それって敏感になったの? 

今回は、この不思議を紐解いてみますね。

 

化粧品かぶれは免疫反応が起こすアレルギーの一種

化粧品や食べ物など、お肌に付着することでかゆみを感じたり、赤くなったりといった経験は多くの人にあると思います。

この反応は、私たちのカラダがもつ免疫反応が引き起こすものです(ここは難しいお話なので、詳しくは別の記事でも紹介しますね)。

免疫反応が健康なカラダをキープするのにとても大切な役割を果たすことはご存知だと思いますが、「何を異物と判断するか」は人によって違います。多くの人が反応するものでも無反応な人もいますし、逆に、誰も反応しないものでも真っ赤にはれてしまうようなこともあります。これは同じ免疫反応が引き起こすアレルギーと一緒。つまり、化粧品かぶれもアレルギーの一種なんです。

ちなみにこの「反応する対象」は、化粧品に含まれる化学物質だけでなく、食品や日光なんてこともあります。

 

年齢を重ねると、「イヤな奴」が増えてくる

さて、この反応対象は免疫反応ですから、カラダの中の「抗体」と密接な関係があります。そしてこの「抗体」は、生まれつき持っているわけではなく、日々の生活の中でできていきます。

体内に入ったり、肌に付着することで、「これは異物だ!!もうイヤだ!!」とカラダが感じると抗体を作って、次に備えます。そして体内に入ってきたときに、「イヤな奴が来た~!」と攻撃するイメージです。

さて、年齢を重ねると、出会う物質が増えてきます。食べたことのある食品数が増えるように、肌につけたことのある化粧品や成分が増えていきます。すると、その中から「イヤな奴」と判断され、抗体を作ってしまうものが増えていきます。私たちの肌は年齢を重ねることで敏感になっている部分もあるんですね。

 

安い成分には理由がある

さて、ここまで長い話をしましたが、やっと「なぜ100均化粧品をオススメしないのか?」という本テーマです・笑

100均化粧品は、何よりも「安く作る」ことが最命題です。そりゃそうですよね。利益を出さないといけませんから。そのために、化粧品のベースとなる基剤や化学成分はできるだけ安価なものを使います。安価なもののすべてが悪いというわけではありませんが、どうしても肌へのやさしさよりも価格を優先することとなります。

同じ成分でも、抽出方法によって単価が変わるものも多くあります。植物からの抽出エキスでも、きつい化学物質を使うことで、自然抽出の何倍も採取できるものも多くあります。

これらの物質の中には無用な化学物質が少量ながら残留しているものや、余分な成分まで一緒に抽出しているケースがあり、抗体を作りやすいといわれています。抗体は一度できてしまうと、後はその成分を受け付けなくなってしまうので、少量使っただけでもかゆみや赤みの原因となります。中には似た成分にも反応してしまう抗体も出てきて、使えない化粧品が増えてしまいます。こうなるとややこしいですよね。

100均化粧品を使わないのは、今、化粧品かぶれを起こさないためではありません。これからのお肌を守るための必須項目。いつまでも美肌でいたい自分のために、ちょっとだけ気を使ってあげてくださいね。