美容ライターが教える、正しい美肌のつくり方

美容ライターRADAがたどり着いた美肌をつくり、キープするための情報を発信していきます。

紫外線も怖くない! 肌に負担のない、日焼け止めの使い方

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前回は、日焼け止めの数値の見方をお伝えしました。その中でも何度か書きましたが、「数字が大きければ安心」というのは、美肌づくりの観点からいえば、かなりキケン。そのあたりを掘り下げてみたいと思います。

前の記事をまだ読んでないよという方はコチラ ↓

後悔しないための日焼けと紫外線の基礎知識 

紫外線からお肌を守る! 日焼け止めの数値の見方

 

 数値が高いものは、肌への刺激も強く、トラブルの原因になることも。

単純に考えるなら、数値が大きい方が日焼けは避けられます。それは間違いありません。でも夏に日焼け止めをつけて出かけて、肌が窒息しているような重苦しさを感じたことありませんか?

それ、本当に肌が苦しいんです。

夏は汗をかくので日焼け止めも落ちやすくなります。そして落ちてしまったら日焼け止め効果はなくなってしまいます。でも、「日焼け止めを使ったのに真っ黒に焼けた」なんてことになったらメーカーは信用問題。そのため必死に焼かない工夫をするんです。

具体的には、汗をかいても落ちないようにピタッと密着させ、汗くらいでは落ちないような成分を配合。中には、汗の量を減らしてしまうものまであります。

これは日焼け止めの数値が大きいほどに顕著になり、密着具合もアップ。当然ながら、数値が高い日焼け止めは、そこに含まれる紫外線吸着剤などの化学的な成分も濃くなりますので、お肌の負担がそれだけ大きくなっているということです。

日焼け止めの中には、専用クレンジングを使わないと落ちないものもあります。どれだけ特殊な化学物質を密着させているのかと考えると怖くなります!

 

人は夏は汗をかくことで体温をコントロールしています。これを閉じ込めてしまったら最悪の場合、熱中症を引き起こすことも。その意味からも、やみくもに数値の高い日焼け止めを選ぶのは賢い選択とはいえませんね。

では、美肌づくりのためには、どのように日焼け止めを使えばいいのでしょうか?

 

基本はうっすら+焼けやすいところに重ねづけ

日焼け止めの基本は、薄めにぬること。「絶対に日焼けしたくない」といって厚塗りしても日焼け止め効果は変わらず、肌が窒息状態になってしますのでマイナス効果しかありません。うっすらと均一に! これが基本です

まずはひと通りつけ、次に焼けやすいところだけもう一度重ねづけします。

顔であれば、頬とおでこと鼻先。ここは出っ張っていて、日焼けしやすいので気をつけたい部分です。

一種類の日焼け止めを重ねる方法もありますが、最初にクリームをひとぬりしてメイクをし、仕上げに一部だけ日焼け止め効果のあるルースパウダーをつけるというダブル使いの方法もあります。

 

ボディでは首の後ろや肩に要注意。特に首の後ろ(うなじ)は、普段あまり日に当たらないので皮膚が弱い部分。女性が髪をアップにするときは特に気を付けてくださいね。

 

2~3時間ごとにつけ直すのも基本

日焼け止めは、一度つけたら安心というものではありません。夏場は汗をかくので、日焼け止めが落ちてしまう上に、紫外線を防止する成分が急激な化学変化を起こして壊れることで効果が弱まるからです。だから2~3時間ごとにつけ直すようにします。 

つけ直すときには、一度日焼け止め落としてキレイな肌にして、再度うすぬりするのが理想。でも、外出中などはなかなかそうもいきませんよね。そんなときはタオルやボディペーパーなどで汗を拭き、水分やほこり、土、砂などを拭いてからつけ直しましょう。

 特に汗はムラの原因になります。つけなおす前に冷たいドリンクを飲んで身体を冷やし、できるだけ汗をかかない状態を作ったり、涼感成分のある日焼け止めを使ったりするといいですよ。

 

古い日焼け止めは使用しない

日焼け止めに限ったことではありませんが、古くなった化粧品の使用はオススメできません。化粧品の成分が劣化によって変質していたり、油分が酸化されて肌に刺激を与えたりすることがあります。オイルが主体のものは1年前のものでも使用してはいけません。

オイル主体のものでなければ2~3年は使えると言われていますが、ほとんどの化粧品にはオイルも化学成分も含まれています。特に最近は、防腐剤を使っていないものも増えています。これらの中には1年どころか、開封後は数か月で使い切らなければいけないものもありますので、十分に注意してください。

 

3回に渡って紫外線と日焼けについてお話ししてきました。今のケアが数年後、数十年後の美肌を作りますので、ぜひ後悔のないケアをしてくださいね。

別の機会に、美白について詳しく書いてみたいと思います。