後悔しないための日焼けと紫外線の基礎知識
夏はすぐそこまで来ていますね。
夏といえば、紫外線!
ということで今回は紫外線対策について考えてみたいと思います。
まさに“黒”歴史。冬になってもとれない日焼け
私は30代の頃、無防備な日焼けをしてしまいました。小学生だった息子はサッカーに明け暮れ、毎週末、日がさんさんと照りつける中で応援。恐ろしいことに、日焼け止めも帽子も日傘もないしという無謀極まりないことをしてしまいました。
そしてある日気付いたのです。
「冬になっても黒いままだ・・・」
後悔先に立たず。そこからは必死のケアをしていますが、シミは増える一方です。
私ほどのおバカはいないと思います。みなさん、いろいろな対策はすでにしていると思うのですが、ただ強い日焼け止めをぬったりしていませんか?
紫外線の正しい知識は、意外に知らない人が多いもの。まずはその辺りから進めていきたいと思います。
紫外線が怖いのは、“今”の日焼けでなく、“将来”のシミやシワ
日焼けは紫外線の影響で起こるというのは、耳にしたことがあると思います。
少し前は、若い人を中心にわざわざ日焼けサロンに行って紫外線を浴び、こんがり小麦色に焼く人がいましたが、彼女たちのお肌は今、どうなっているんだろう?と考えると、ちょっと怖くなります。
なぜかというと、日焼けの影響はその時の肌を小麦色にするだけでなく、後々になって大きな影響をおよぼすからなんです。
具体的には、若い頃に浴びた紫外線が30代後半以降にシミやシワとなって表れてくるのです。ずっと奥に潜んでいるとは、侮れない紫外線・・・
「じゃじゃ~ん!そろそろ登場しちゃうぞ~!」と、呼んでもいないのにわいてくる恐怖のシミ体験は、アラフォー女子の多くの人が体験しているホラーでしょう。
シワに関しては、紫外線がシワを直接作るわけではありません。紫外線が肌を老化させることで弾力をなくし、結果としてシワを作ります。ハリがなくなるので、毛穴もぱっくりです。怖っ!!
とはいえ「紫外線を絶対に浴びない生活」などできるはずはありませんし、心を病んでしまいそう。
夏をしっかりエンジョイしたい!というのも本音。
だから今を楽しみながらも将来に後悔を残さない、正しいケアを知っておきましょう。
奥まで届くUVA、強いエネルギーのUVB。ダブルパンチの紫外線と日焼けのしくみ
では紫外線のことをもう詳しく見ていきましょう。
紫外線には、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)があります。本当はC波もあるのですが、これはオゾン層で遮断され、地上には届かないので考える必要はありません。
ヒリヒリと焼いて赤くするUVB
UVBは、肌の表面をヒリヒリと焼き、赤くほてらせたり水ぶくれをつくったりします
夏に海に行くと真っ赤になったり、それが悪化して火傷状態になって水ぶくれができた経験がある人もいると思いますが、その原因はUVBです。強い日差しの下で肌がジリジリする感覚があると言えば分かりやすいかもしれません。
このUVBはエネルギー量が多く、肌の表面の細胞を直撃して炎症を起こします。これが真っ赤になる原因です。また肌に過剰にメラニン色素を作り、色素沈着を引き起こします。これがシミやソバカスになるんですね。
もっと怖いのは皮膚ガンを引き起こす可能性。もちろんすべての人がなるわけではないのですが、考えると怖いですよね。
このUVBにはもうひとつ特徴があり、「直接浴びなければ、影響はうんと軽減できる」という点です。例えば帽子や日傘を使ったり、日陰に入ったり、長袖を着るだけでもUVBの影響はかなり抑えられます。
肌の奥に届き、将来のシミやシワの原因を作るUVA
では、もうひとつのUVAは何かというと、こちらはUVBほどのエネルギーはありません。だから炎症を起こすようなこともありません。
それなら安心かと思いきや、このUVAがシミやシワの大きな原因だということが最近になって分かってきました。本当の悪者はUVAの方だったんですね。
UVAは波長が長く、ゆるゆると肌の奥に入り込んで行きます。肌の表面をジリジリと焼くUVBとは明らかに別のもので、目に見える変化はあまり起こしません。
でも肌の内部では、お肌のハリとツヤのベースとなるコラーゲンを変性させて、将来のシワの原因を蓄積していきます。
さらにたちが悪いのは、雲も通り抜けるので多少のくもり空の日でも影響があるということ。さらに窓ガラスも通り抜けてしまいます。日当りのいい部屋は気持ちがいいですが、しっかりとUVAに悪さをされているんですね。
私の知り合いの女優さんは、夏でも真っ白お肌が自慢です。まさに透き通るような肌なのですが、「朝起きて一番に何をする?」という話になった時、「まずは日焼け止めをつけてからカーテンを開ける」と言われ、驚いたことがあります。
もちろんカーテンは、遮光効果のある分厚いもの。たまにネコちゃんがカーテンを開けてしまうらしく、朝の光を浴びて目が覚めると、「紫外線を浴びてしまった」と朝から憂うつになるのだとか。色白美肌をキープするには、そこまで徹底する人がいるんですね。私にはムリですが(笑
次の記事では、正しい日焼け止めの選び方をご紹介します。